① 作業前の状態
キッチン周りを中心にワックスが黒ずみ、油汚れと歩行跡が固着してフローリング全体がくすんだ状態。
特に床下収納の周囲は汚れが層のように残っており、通常清掃では取れないレベルまで蓄積していました。

② 作業内容
- 既存ワックスの剥離
- 表面に残った油膜・汚れの除去
- ブラシによる手作業で溝部分まで丁寧に洗浄
- 完全乾燥後にワックス仕上げ
今回は密着不良を防ぐため、古いワックスをしっかり剥離し「素地の色が戻るところまで」リセット。
その後、生活動線を考慮してムラの出ないよう均一に塗布しました。

③ 作業後の状態
フローリング本来の明るい色がよみがえり、ツヤも均等に。
部屋の照度も上がったように見えるほど、清潔感のある仕上がりになりました。

ワックスが黒ずむ本当の原因
ワックスの黒ずみ=「ワックスの汚れ」ではありません。
正確には、“汚れがワックスの中に閉じ込められて層になっていく”ことが原因です。
日常清掃だけでは油汚れが除去しきれず、その上から重ね塗りすると汚れの層が加速
そうなるともう表面だけをいくら拭いても改善しません。
そのため、黒ずみが広範囲の場合は「剥離」という作業が必要になります。
逆に、定期的にメンテしていれば剥離の周期を延ばせるメリットも。
間違っても黒ずみの上からワックスを塗り足し、誤魔化そうとはしないでください。
見た目だけは一瞬きれいに見えるものの、実際は症状を悪化させるだけ。
- 汚れが完全に閉じ込められる
- さらに黒ずみが濃くなる
- 剥離の手間とコストが倍増
- 最悪、フローリング自体が劣化することも
剥離が必要な状態を“塗り足し”でごまかすのは、長期的に見て完全に逆効果です。
まとめ
床の黒ずみやくすみは、見た目の問題だけでなく衛生面や素材の寿命にも影響します。
「どこまで剥離すべきか?」「これは洗浄で戻るのか?」といった判断は、仕上がりに直結する重要ポイント。
状態を見極めたうえで最適な処置を選び、素材を傷めず仕上げるのがプロの役割です。
床の汚れやワックスのトラブルにお困りの際は、安いからという理由で安易に依頼してしまう前に
ぜひ一度当社へご相談ください。
